先日、タイムズ・スクエアで見かけた自由の女神像(上の写真)。何コレ?と思ったら、ケーブルTV局「E!」(Entertainment Television)の新番組『House of DVF』のプロモーションなんですって?! DVFとは、米国のファッション・デザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)さんの略称。ご自身のブランド名でもあります。だから、女神様がこんなワンピース着てるんですね。
市内6箇所にこんな感じでDVFデザインの異なるお洋服を着せた自由の女神様を配置したそうなんですけど、でも、これじゃ、どんな番組なのかさっぱり分かりませんよね。
気になって
「E!」のこの番組の公式サイト見てみたら、『House of DVF』は、ニューヨークを舞台に、8名の候補者の中からダイアン・フォン・ファステンバーグの『国際ブランド大使』(Global Brand Ambassador)を選ぶ一種のリアリティ・ショー(毎週日曜日午後10時枠)で、11月2日から放送がはじまったばかりみたい。
リアリティ・ショーとは、通常、芸能人ではない一般の方々が出演し、ある設定のもと「リアル」なストーリーを見せるテレビ番組のジャンルの1つ。コンペティション(勝ち抜き)形式の「台本」のない本物の人間ドラマが人気を集め、近年の米国では、『サバイバー』(
Survivor)、『アメリカン・アイドル』(
American Idol)や『ヴォイス』(
The Voice)、『プロジェクト・ランウェイ』(
Project Runway)、『トップ・シェフ』(
Top Chef)等など様々なタイプの人気のリアリティ番組が誕生しています。
でも、特定の有名ファッション・ブランドの国際ブランド大使を選ぶリアリティ・ショーというのは、たぶん、これが史上初。っていうか、そもそも特定の有名ファッション・ブランドが、こういうかたちでテレビ番組になること自体、アメリカでもなかなか珍しいケースだと思います。
そう言えば、ダイアン・フォン・ファステンバーグさんと言えば、Google Glassのプロトタイプができたばかりの頃に、ニューヨーク・ファッション・ウィークのファッション・ショーで、モデルさんやメイクさんや、さらにはご自身が
Google Glassを着用した際の映像を公開して話題を呼んだことがありました。
そんな感じで、ダイアンさんは、以前から他の方々がやっていないことにどんどん挑戦していくのがお好きなようでして、テレビ業界のお知り合いも多いみたいですので、今回、こういうユニークな番組を作ることになったのかもしれません。
他にあまり類例のない番組なので、いろいろ興味深い特徴があるのですが、中でも気になったのが、テレビ局側じゃなくて、ファッション・ブランドであるダイアン・フォン・ファステンバーグ公式サイト内に作られた番組紹介のページ(
www.dvf.com/house-of-dvf)。以下のスクリーン・ショットが現在のものなんですけど、すでに番組の一部や番宣動画(DVF公式YouTubeアカウントからの埋め込み)を公開していて、今後、どんどん動画が追加される雰囲気たっぷり。ソーシャル・メディアも活用し、テレビ局公式サイトより充実してるのです。
しかも、このページの最上部にあるメニューの部分をよく見ると、ダイアン・フォン・ファステンバーグの商品紹介メニューになってるんですね。へぇー。まぁ、ダイアン・フォン・ファステンバーグ公式サイト内に作られたページだから、当たり前って言えばそうなのですけど、これ番組内容と連動とかしたらなかなかの宣伝効果ありそうな気がします。新しいタイプのテレビ番組のヒントになるかも?
以下、関連画像と『House of DVF』の番組の一部動画をご参考まで。
ページ最上部に商品紹介メニュー
例えば、ドレスをクリックするとこうなってさらに販売ページへ移動できます
Meet the Eager and Unique "House of DVF" Candidates
『House of DVF』の番組の一部動画
これだけ珍しい特徴がいろいろあったら、
そりゃ、こんなプロモーションもやりたくなっちゃうでしょうね自由の女神様を配置した場所のリスト〔ご参考〕
・
www.eonline.com/now/house-of-dvf:E!公式
・
www.dvf.com/house-of-dvf:DVF公式
番組そのものの内容から、番組のプロモーションやダイアン・フォン・ファステンバーグ公式サイトの番組紹介ページ等など、幾重にも、これまでにないユニークで珍しいアイデアが積み上げられてる興味深い企画じゃないかなと思います。こういうことが可能なら、他にもいろいろ出来そうな気もしますけど、たぶん、ダイアンさんだから実現できたという側面も多いのかもしれません。ご参考まで。
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