日米文化の違いの1つ、「ナニー制度」(Nanny、子守り)。米国には親の責任法(
Parental responsibility)という法律があって、常に子どもに保護者が必須。もし、親が子どもを放置すると育児ネグレクトとみなされて犯罪に・・・。だから、米国にはナニーさん紹介サイトが無数に存在し、ナニーさんが登場する映画やドラマもいっぱい。
特に、働く女性の多いニューヨークでは、ナニーさん達が大活躍。公園や街角で、明らかに自分の子どもじゃない子を連れたナニーさんを頻繁に見かけます。
それだけ重要視され社会に根付いているためなのか、ベビーカーにお人形さんを乗せ子守りごっこしている可愛いチビッ子もあちこちに・・・。
また、親の責任法は、子どもが犯した犯罪の刑事責任を親が負う法的根拠にもなってまして、アメリカでは、子どもにしっかりしつけや教育をしなかったら親が罰せられるんですね。
ふと思ったんですけど、この制度、近年、日本で問題になっているモンスター・ペアレントへの対策になるかも? 授業妨害する子どもを廊下に立たせたら「人権侵害だ!!!」とか、短絡的で、理不尽で、自分勝手な要求をするモンスター・ペアレントも、十分なしつけや教育が足らず子どもが犯罪を犯すようなことになったら、親の自分が罰をうけるとなれば、少しはまともになるかもしれません。
親の責任法という法律を作らなくても、『
子どものやったことの責任は全て親が問われる』という考え方が社会に定着すれば、それでもある程度、モンスター・ペアレントを抑制する効果はありそうですし。
以下、米国でいかにナニーさんが重要で一般的なのかが分かるナニーさんご紹介のcare.comのテレビCM。日本じゃこういうCMは見かけないですよね。
Care com TV Commercial, 'Abby Approved'〔ご参考〕
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https://www.care.com/nannies/new-york-ny:care.com
子育て放棄する人も、モンスター・ペアレントになる人も、子どもに何かあったとき「子どものやったことは親には関係ない」とか平気で言いそうな気がします。そういう親の行為は、アメリカでは犯罪扱いになる、というワケです。子どもは親を選べませんので親が犯罪を犯しても罪に問われませんが、親は子どもの言動に全責任があるのです。日本国内では、こうしたアメリカ社会の考え方はまだあまり知られていないかも。ご参考まで。
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